今回はアニメ化された異世界まんがの中で、バッドエンドからハッピーエンドへと人生をやり直す悪役令嬢系の転生作品にスポットを当てて紹介したいと思います。
その他のジャンルについては「トップページ」にまとめていますのでそちらを参考にしてみてください。
作品紹介
※随時更新していきます!
目次
ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
ストーリー(あらすじ)
ティアムーン帝国のわがまま姫と蔑まれた皇女ミーアは、齢20にしてギロチンの刑に処された…はずだったのだがなぜか12歳の少女だった頃に逆戻りした。
今まで長い夢を見ていたのかと思ったが、ふと傍らで見つけた一冊の古びた日記帳を見て驚愕した。
そこにはなんと自身が処刑されるまでのつらい日々が書かれていたのだ・・・。このままではあの悪夢のような処刑が待っているだけ。
そう思ったミーアは一冊の古びた日記帳とこれから起こる未来の記憶をもとに、ギロチンの運命から逃れるため人生をやり直すことを決意した。
おすすめポイント
本作は処刑されたことで12歳の頃に逆戻りした主人公が、ギロチンの運命から逃れるべく西へ東へ奔走するドタバタコメディ転生まんがです。
主人公はティアムーン帝国の第1皇女ミーア・ルーナ・ティアムーン(愛称はミーア)。
わがままでやりたい放題だった結果処刑された悲惨な人生を回避するため、第二の人生では記憶と日記を頼りに明るい未来を目指しています。
作風としては主人公と周りとの思考のズレをギャク化した勘違い設定ですが、そのあたりのセンスが抜群でかなりおもしろおかしく仕上っています。
その勘違いぶりは「我が身の安全第一」といつでも自分ファーストな言動をするミーアに対し、周りからは帝国の叡智とまで呼ばれるほどの勘違いぶりです。
同じような作風で「陰の実力者になりたくて!」という作品がありますが、本作はよりコミカルな描写が多くなっています。
ミーアの顔芸やナレーション、そして度々出てくる擬人化したギロチンなどかなり笑えますよ。
処刑の未来が待っている最初の時間軸で起こった様々な問題に対し、第二の人生では常に利己的な行動を取りながらもなぜかすべてがうまく行く展開。
処刑という重い背景でありながらコメディタッチに仕上った軽妙なストーリー、そして主人公ミーアの脇を固める個性豊かで魅力的な登場人物たち。
どれもセンスが高くこの手のジャンルが好きな人には絶対に読んでほしいおすすめの作品ですね。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
ストーリー(あらすじ)
とある日の通学途中、少しそそっかしい女子高生は家を出た直後に交通事故に遭いこの世を去った…。
頭を強く打った拍子に前世の記憶を思い出した主人公は、自分が前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生していたことを知った。
この世界がゲーム通りなら、待っている未来は国外追放か死亡のみ。
次の人生こそ寿命を全うすることを決心した主人公は、この破滅エンドを回避するたの作戦を立てることにした――。
おすすめポイント
本作は前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生した女子高生が、死亡か国外追放というバットオンリーな未来をハッピーエンドに変えるため奔走するドタバタファンタジーまんがです。
主人公はクラエス公爵家の一人娘として甘やかされて育てられた「カタリナ・クラエス」。
ゲームでは我儘で横柄な性格だったが、前世の記憶が戻ったあとは明るく素直でまっすぐな優しい女性へと変貌しています。
ただ前世でのお調子者な性格が強すぎるために暴走することもしばしば。いきなり農作業を始めたりドカ食いしたりと、およそ貴族令嬢らしからぬ行動を頻繁に起こします。
あまりの変わりように周囲は驚くもその天真爛漫な性格に皆惹かれ、いつしか愛されキャラとなります。
それはゲーム上ではありえない攻略対象となるイケメンたちからも好意を寄せられるほどに…。
ジャンルとしてはコメディ展開の多い学園ドタバタまんがですね。
一応剣と魔法が存在するファンタジーな世界観になっていますが、破滅エンドを回避するために暴走するカタリナの様子を見て楽しむ作品です。
予測不可能な行動をとるカタリナの天然ぶりや、主要キャラたちからのわかりやすい好意に全く気づかない鈍感ぶりには思わず笑ってしまいますね。
絵柄もきれいでギャグセンスも非常に高い、良作としておすすめなまんがですよ。
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
ストーリー(あらすじ)
とある学園の冬季終了を祝う夜会で突如婚約破棄を告げられたアイリーン。しかし彼女はこうなることを知っていた。
なぜならこの世界が前世でハマっていた乙女ゲームそのものだったからだ。そしてこの先悪役令嬢である自分の未来がバットエンドになることも…。
最悪の未来を回避することを固く決意したアイリーンは、起死回生の一手としてゲームでのラスボスにあたる魔王を恋人にするための魔王城へと向かうことにした――。
おすすめポイント
本作は乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公が、バットエンドの未来を回避するためゲーム上のラスポスである魔王と恋仲を目指すファンタジーまんがです。
主人公はエルメイア皇国のドートリシュ公爵家の一人娘「アイリーン・ローレン・ドートリシュ」。乙女ゲームでは悪役令嬢として、ヒロインのライバル設定です。
ストーリーは突如発生した婚約破棄イベントによって前世の記憶を取り戻したアイリーンが、3ヶ月後に控えたゲーム終了の卒業式までにバットエンドを回避するといった感じです。
そのためにとった行動が、ゲーム上のラスポスである魔王クロードと恋仲になること。
筋書きを変えてハッピーエンドになる展開は極めて王道ですが、魔王を手懐けて恋人になるというのはこれまでにないおもしろい設定ですね。
また主人公であるアイリーンが自分で道を切り開く強い女性として描かれているので、読めば読むほど魅力的なキャラになっていきます。
ゲーム上の攻略対象にあたる皇太子のセドリック、そしてゲームの主人公兼ヒロインのリリアとの関わりもよく練られていて非常に読み応えがある作品ですよ。
悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~
ストーリー(あらすじ)
乙女ゲームの世界に悪役令嬢ユミエラとして転生した元ゲーマーの女子大学生。
ゲーム内では主人公に嫌がらせをするちょい役の悪役令嬢だが、実はエンディング後に裏ボスとして再登場する最強の敵キャラだったのだ。
ゲームのシナリオ通りに事が進めば、待っているのは勇者たちに倒される未来だけ。
なんとかそのバットエンドな結末を改変するべくユミエラのとった行動は、ただひたすら強くなること…。
ゲーマー魂に火がついたユミエラは一人ダンジョンに潜る日々を繰り返し、ゲームの舞台となる王立学園に入学する頃にはなんとLv99にまで達していた。
裏ボス設定されないよう目立たず平穏に学園生活を送るはずのユミエラだったが、その圧倒的な強さとかつての魔王を同じ黒髪のせいで自身が魔王と疑われてしまうことに…。
入学早々波乱の幕開けとなったユミエラ。はたして平穏無事な学園生活は送れるのだろうか…。
おすすめポイント
本作は乙女ゲームの世界に転生した主人公が、勇者たちに倒されるバッドエンドな結末を回避するため奮闘する最強悪役令嬢ファンタジーまんがです。
主人公はゲーマーで女子大学生だった頃の記憶を持ったまま転生した悪役令嬢の「ユミエラ・ドルクネス」。
敵キャラしか使えない闇属性魔法の使い手であり、王国最強と呼ばれる騎士団長のLv60を遥かに超えるLv99の圧倒的強キャラです。
ゲーム内では魔王をも超えるポテンシャルを持った裏ボスとして登場しますが、最後は勇者たちに倒されるという悲惨な運命が待っています。
この破滅ルートを回避するため立ち回るのが本作のメインシナリオになります。
悪役令嬢モノではよくある設定ですが、かつての魔王と同じ黒髪という理由で家族を含め周囲から敬遠されたり、魔王と疑われたりするなど独自の世界観を持っています。
とはいえシリアス展開などはなく、作品ジャンルとしてはコメディ要素強めのちょいラブコメもあり?といった感じです。
常に真顔で感情を表に出さないクールビューティーな見た目に反し、内面での思考があまりにぶっとんでいてそのギャップが笑えますね。
他にもゲーマーだった前世の記憶に引っ張られ過ぎたユミエラの常軌を逸したレベル上げ、それに巻き込まれる生徒たちの惨劇なんかも読んでいておもしろいですよ。
2024年にはアニメ化もされた評価の高い作品です。ぜひ読んでみてください。
ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
ストーリー(あらすじ)
20歳で命を落としては婚約破棄の瞬間に戻ってしまう公爵令嬢のリーシェ。
これまで商人や薬師、侍女などそれぞれで充実した時間を過ごしてきたが、7回目となる今回は長生きしてのんびりダラダラ人生を満喫することを決意する。
しかし実行に移すべく城を飛び出そうとした矢先、なんと思いがけない人物と遭遇してしまった。
それは6度目となる騎士人生においてリーシェ自身を殺害した張本人、皇国ガルクハインの皇太子アルノルトその人だったのだ。
急ぎその場を離れたリーシェだが自宅前で再び彼と遭遇し、なんと結婚を申し込まれてしまったのだ――。
おすすめポイント
物語はエルミティ国王太子の婚約者だった公爵令嬢のリーシェが、婚約破棄の瞬間から戦争で命を落とすまでの5年間を6回繰り返したあと、7回目の人生を歩む場面からスタートします。
悪役令嬢のタイムリープ作品と言えばバットエンドの未来をハッピーエンドの未来へと改変していくのが定番ですが、本作はその定番の道筋に新たな趣向を加えた斬新な作品となっています。
主人公のリーシェは過去6回の人生で商人や薬師、侍女、騎士と様々な分野の職業に就いてきましたが、7回目ではそれらの人生で身につけたスキルが大いに活かされます。
さらに過去の人生で深く関わった主要人物たちと7回目の人生で再び出会い、その頃の思いを抱きながら起こる出来事を終息していく、この辺りが非常におもしろく描かれています。
しかし一番のおもしろさは何と言っても過去の人生すべてで命を落とす原因となる戦争を引き起こした人物、そして6回目の人生でリーシェ自身を殺害した皇帝アルノルトとの出会いです。
本作の舞台となる7回目の人生では、そんな彼との結婚生活が描かれています。
「なぜ彼は世界中を敵に回すような侵略戦争を起こしたのか?」その理由を探るため、リーシェは皇帝アルノルトの婚約者としての道を選ぶことに…。
これまで多くの悪役令嬢モノを読んできましたがループしたそれぞれの人生で身につけたスキルが活かされる展開は、主人公最強とは違った無双感があって非常におもしろかったです。
2024年に放送されたアニメを見て気になった人も多いと思いますが、個人的にもおすすめしたい作品のひとつです。
ぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
今回はアニメ化された異世界まんがの中で悪役令嬢に転生した作品にスポットを当てて紹介してきました。
まんがだけでなくアニメでも異世界作品を楽しみたい!そんな人はぜひ参考にしてみてください。