今回はバットエンドからハッピーエンドへと人生を改変する、悪役令嬢系の異世界転生作品についてまとめてみました。
悪役だからこそ見舞われる破滅への道筋。どん底からの逆転劇は、やはり胸熱ですね。
作品紹介
- ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
- 108回殺された悪役令嬢 すべてを思い出したので、乙女はルビーでキセキします
- ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊
- 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
- 悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
- 乙女ゲーム六周目、オートモードが切れました。
- ハードモードな悪役令嬢に転生しましたが生き延びて世界を救います!
- 破滅エンドから逆行したら、二周目は何故か愛されルートでした~闇堕ち令嬢は王子への復讐を諦めない(のに溺愛される)~
- 悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~
- ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
※随時更新していきます!
目次
- 1 ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
- 2 108回殺された悪役令嬢 すべてを思い出したので、乙女はルビーでキセキします
- 3 ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊
- 4 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
- 5 悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
- 6 乙女ゲーム六周目、オートモードが切れました。
- 7 ハードモードな悪役令嬢に転生しましたが生き延びて世界を救います!
- 8 破滅エンドから逆行したら、二周目は何故か愛されルートでした~闇堕ち令嬢は王子への復讐を諦めない(のに溺愛される)~
- 9 悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~
- 10 ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
- 11 まとめ
ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
ストーリー(あらすじ)
ティアムーン帝国のわがまま姫と蔑まれた皇女ミーアは、齢20にしてギロチンの刑に処された…はずだったのだがなぜか12歳の少女だった頃に逆戻りした。
今まで長い夢を見ていたのかと思ったが、ふと傍らで見つけた一冊の古びた日記帳を見て驚愕した。
そこにはなんと自身が処刑されるまでのつらい日々が書かれていたのだ・・・。このままではあの悪夢のような処刑が待っているだけ。
そう思ったミーアは一冊の古びた日記帳とこれから起こる未来の記憶をもとに、ギロチンの運命から逃れるため人生をやり直すことを決意した。
おすすめポイント
本作は処刑されたことで12歳の頃に逆戻りした主人公が、ギロチンの運命から逃れるべく西へ東へ奔走するドタバタコメディ転生まんがです。
主人公はティアムーン帝国の第1皇女ミーア・ルーナ・ティアムーン(愛称はミーア)。
わがままでやりたい放題だった結果処刑された悲惨な人生を回避するため、第二の人生では記憶と日記を頼りに明るい未来を目指しています。
作風としては主人公と周りとの思考のズレをギャク化した勘違い設定ですが、そのあたりのセンスが抜群でかなりおもしろおかしく仕上っています。
その勘違いぶりは「我が身の安全第一」といつでも自分ファーストな言動をするミーアに対し、周りからは帝国の叡智とまで呼ばれるほどの勘違いぶりです。
同じような作風で「陰の実力者になりたくて!」という作品がありますが、本作はよりコミカルな描写が多くなっています。
ミーアの顔芸やナレーション、そして度々出てくる擬人化したギロチンなどかなり笑えますよ。
処刑の未来が待っている最初の時間軸で起こった様々な問題に対し、第二の人生では常に利己的な行動を取りながらもなぜかすべてがうまく行く展開。
処刑という重い背景でありながらコメディタッチに仕上った軽妙なストーリー、そして主人公ミーアの脇を固める個性豊かで魅力的な登場人物たち。
どれもセンスが高くこの手のジャンルが好きな人には絶対に読んでほしいおすすめの作品ですね。
108回殺された悪役令嬢 すべてを思い出したので、乙女はルビーでキセキします
ストーリー(あらすじ)
公爵令嬢から国の頂点にまで昇りつめた悪役令嬢のスカーレットは、108回にも及ぶ悲劇の人生を繰り返していた。
しかもその死因はすべて、彼女を恨む5人の勇士達の誰かに惨殺されるというもの。
そんな悲惨な結末を幾度となく繰り返すスカーレットだったが、108回目に訪れた事故死によってこれまでの人生で起こったすべての記憶を取り戻すことになった。
これを転機に悲劇のループからの脱却をはかるスカーレットは、ひっそりと生きていける穏やかな老後をめざし109回目の人生を歩みだした――。
おすすめポイント
本作は108回目にして偶然起きた事故死によってすべての記憶を取り戻した悪役令嬢が、これまでの悲惨な人生から脱却し109回目こそは穏やかな老後を目指すファンタジーまんがです。
主人公はリンガード公爵家の一人娘として生を受けた「スカーレット・ルビー・ノエル・リンガード」。
生後まもない赤子でありながら、108回分の人生経験を積んだスーパー赤ちゃんです。周辺国の言語はもちろん、女王としての教養や知識も身につけています。
また今後この国で発掘される鉱山や新技術、天気や災害に至るまで、あやゆる情報もすべて網羅しています。
ストーリーは109回目の人生こそは穏やかに過ごそうと決意するも、いきなり母親から殺されそうになったり前世で何度も殺された5人の勇士の一人に遭遇したりと波乱の幕開けとなります。
その後も立て続けに命を狙われるなど血生臭い展開が進みますが、全体的にコメディタッチで描かれているので楽しく読み進めることができます。
冒頭に登場する謎の女性、そしてなぜスカーレットは悲惨な人生を繰り返していたのか?まだまだ謎が多く今後が楽しみな作品ですね。
ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊
ストーリー(あらすじ)
バイクに跨り爆走する暴走族の岩馬竜二は、横断してきた猫をさけようとハンドルを切るもそのまま事故ってこの世を去った…はずだったのだが、気がつくと女性の姿で華やかなパーティ会場に佇んでいた。
一瞬困惑するも、持ち前の過去を振り返らない男前な性格により現状の把握を優先した。
するとどうやら目の前にいる男と自分が、一人の嬢ちゃんをはめようとしている最中らしい。
しかしそれよりも思うことが竜二にはあった。それは今起きている事が、昔妹が読んでいた絵本の内容と同じだということに。
しかも自分がその絵本で登場した悪役令嬢だということに…。
おすすめポイント
本作は事故死によって悪役令嬢に転生した元暴走族の男が、自らの運命に抗うために異世界で爆走する喧嘩上等ファンタジーまんがです。
主人公はかつては不死身の竜二と恐れられた元暴走族「暗永遠熱斗(アントワネット)」の頭・岩馬竜二。筋の通らないことが許せない漢気あふれる男です。
悪役令嬢のエリザに転生した後もその性格とカリスマ性はかわらず、仁義を重んじ外道をその圧倒的な暴力で滅し、次々に舎弟を増やしていきます。
ストーリーは絵本に書かれた死の結末を回避するため、全国制覇に次いで異世界制覇を目指すといった感じです。
話としてはよくあるバットエンド回避モノですが、内容がかなり破天荒で独創的なので新たなジャンルとして楽しむことができます。
シンプルな内容でギャクセンスも高い、終始笑える作品ですよ。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
ストーリー(あらすじ)
とある日の通学途中、少しそそっかしい女子高生は家を出た直後に交通事故に遭いこの世を去った…。
頭を強く打った拍子に前世の記憶を思い出した主人公は、自分が前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生していたことを知った。
この世界がゲーム通りなら、待っている未来は国外追放か死亡のみ。
次の人生こそ寿命を全うすることを決心した主人公は、この破滅エンドを回避するたの作戦を立てることにした――。
おすすめポイント
本作は前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生した女子高生が、死亡か国外追放というバットオンリーな未来をハッピーエンドに変えるため奔走するドタバタファンタジーまんがです。
主人公はクラエス公爵家の一人娘として甘やかされて育てられた「カタリナ・クラエス」。
ゲームでは我儘で横柄な性格だったが、前世の記憶が戻ったあとは明るく素直でまっすぐな優しい女性へと変貌しています。
ただ前世でのお調子者な性格が強すぎるために暴走することもしばしば。いきなり農作業を始めたりドカ食いしたりと、およそ貴族令嬢らしからぬ行動を頻繁に起こします。
あまりの変わりように周囲は驚くもその天真爛漫な性格に皆惹かれ、いつしか愛されキャラとなります。
それはゲーム上ではありえない攻略対象となるイケメンたちからも好意を寄せられるほどに…。
ジャンルとしてはコメディ展開の多い学園ドタバタまんがですね。
一応剣と魔法が存在するファンタジーな世界観になっていますが、破滅エンドを回避するために暴走するカタリナの様子を見て楽しむ作品です。
予測不可能な行動をとるカタリナの天然ぶりや、主要キャラたちからのわかりやすい好意に全く気づかない鈍感ぶりには思わず笑ってしまいますね。
絵柄もきれいでギャグセンスも非常に高い、良作としておすすめなまんがですよ。
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
ストーリー(あらすじ)
とある学園の冬季終了を祝う夜会で突如婚約破棄を告げられたアイリーン。しかし彼女はこうなることを知っていた。
なぜならこの世界が前世でハマっていた乙女ゲームそのものだったからだ。そしてこの先悪役令嬢である自分の未来がバットエンドになることも…。
最悪の未来を回避することを固く決意したアイリーンは、起死回生の一手としてゲームでのラスボスにあたる魔王を恋人にするための魔王城へと向かうことにした――。
おすすめポイント
本作は乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公が、バットエンドの未来を回避するためゲーム上のラスポスである魔王と恋仲を目指すファンタジーまんがです。
主人公はエルメイア皇国のドートリシュ公爵家の一人娘「アイリーン・ローレン・ドートリシュ」。乙女ゲームでは悪役令嬢として、ヒロインのライバル設定です。
ストーリーは突如発生した婚約破棄イベントによって前世の記憶を取り戻したアイリーンが、3ヶ月後に控えたゲーム終了の卒業式までにバットエンドを回避するといった感じです。
そのためにとった行動が、ゲーム上のラスポスである魔王クロードと恋仲になること。
筋書きを変えてハッピーエンドになる展開は極めて王道ですが、魔王を手懐けて恋人になるというのはこれまでにないおもしろい設定ですね。
また主人公であるアイリーンが自分で道を切り開く強い女性として描かれているので、読めば読むほど魅力的なキャラになっていきます。
ゲーム上の攻略対象にあたる皇太子のセドリック、そしてゲームの主人公兼ヒロインのリリアとの関わりもよく練られていて非常に読み応えがある作品ですよ。
乙女ゲーム六周目、オートモードが切れました。
ストーリー(あらすじ)
「LinaLia(リナリア)」と呼ばれる乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公だったが、意思はあるのに行動できない ”オートモード” によって悲惨な人生を五周に渡り繰り返していた。
そのまま六周目に入ると思われた矢先、なんとオートモードから解き放たれていたのだ。しかも16歳からのスタートではなく0歳児となって。
この機に破滅エンドの未来を改変しようと試みる主人公は、あれやこれやとその後の人生を大いに頑張った。
そして月日は流れ、ゲームの舞台となるアヴァントール魔法学園中等部へと入学することとなった。
本格的にゲームが開始する高等部まで残りあと3年…。
それまでにやるべきことはただ一つ。平穏無事に学園を卒業し、破滅エンドを回避すること!なのだが…。
おすすめポイント
本作は乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公が、バッドエンドの未来を改変するべく奮闘するドタバタ転生ファンタジーまんがです。
主人公は人目を引くほどの美貌を持つ、侯爵家令嬢の「マリアベル・テンペスト」。
ゲーム内ではヒロインと5人の攻略キャラたちとの恋路を邪魔する、最悪で醜悪な性格の悪役令嬢キャラとして登場しています。
内容としては失踪や死亡、没落といったバッドエンドを回避するべく立ち回ろうとするも、思い通りにいかない展開ばかりが起こるといった感じです。
特に目新しい設定などはなくいわゆる悪役令嬢モノの王道といった作品ですが、この手の話が好きな人にとっては十分楽しめる内容ではないでしょうか。
何事もなく平穏に過ごしたい主人公の思いとは真逆に進む展開は、わかっていてもやはりおもしろいですね。
作品自体も完結済みで話数も少ないので、暇つぶしにサクッと読みたい人にはぴったりな作品ですよ。
ハードモードな悪役令嬢に転生しましたが生き延びて世界を救います!
ストーリー(あらすじ)
過労死でこの世を去った主人公は、なぜか自分が製作した乙女ゲームの世界に転生していた。
しかし転生先はヒロインへの好感度がMAXになると即死するというハードモードな悪役令嬢。
案の定、転生後すぐに死亡してしまった主人公だったが、目が覚めるとなんと目の前にこの世界を作った女神が立っていた。
そこで自身が死ぬとこの世界が滅亡へと向かうことを知った主人公は、自ら愛情を込めて作り上げたキャラたちの未来を守るため悪役令嬢として生き残ることを決意した――。
おすすめポイント
本作は自分が製作した乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公が、この世界を救うためにハードモードな人生を攻略するドタバタファンタジーまんがです。
主人公は公爵令嬢のリリアナ・ルーイン。ゲーム内ではヒロインと攻略対象との恋仲を邪魔するわがまま放題の悪役令嬢として登場しています。
ストーリーは主人公であるリリアナの死によって滅亡へと向かう世界を救うため、ゲーム知識をフル活用して自身の死亡フラグを回避していくといった感じです。
設定自体は死亡フラグを回避する悪役令嬢モノの王道ですが、攻略対象の頭上に好感度バーが表示されていることによってこれまでにない展開を楽しむことができます。
この好感度バーは攻略対象のヒロイン(ゲーム上での主人公)への好感度が上がるとリリアナの好感度が下がり、ゲージがMAXになるとリリアナが即死するという設定なのですが、プレイヤーに易しい仕様で作られたゲームのため容易にMAXになるという鬼仕様となっています。
この鬼仕様がハードモードたる所以なのですが、度々発生する好感度アップイベントをリリアナがどう切り抜けるのか、この辺りが見どころの作品と言えますね。
また転生した世界は主人公が生前に作った乙女ゲームそのものではなくその世界に魅せられた女神によって似せて作られた世界であるため、ゲーム内にはなかった不確定要素が入り混じりよりおもしろさが引き立っています。
決してオリジナリティの高い作品とは言えませんが、悪役令嬢モノが好きな人には十分楽しめる作品と言えるのではないでしょうか。
破滅エンドから逆行したら、二周目は何故か愛されルートでした~闇堕ち令嬢は王子への復讐を諦めない(のに溺愛される)~
ストーリー(あらすじ)
突然現れた聖女によって婚約者を奪われたうえ、冤罪で投獄された公爵令嬢のリリスは、そこで出会った悪魔と契約を交わし王子への復讐へと向かった。
闇の力を使って王子を殺そうとしたリリスだったが、寸前のところで一本の剣に胸を貫かれそのまま15年という短い生涯を終えた。
はずだったのだが、気がつくとなぜか10歳の頃の自分に逆戻りしていた。
自分の置かれた状況に戸惑うリリスだったが、10歳からやり直せるなら好都合と、自分を見下し馬鹿にした奴らみんなに復讐することを誓ったのだ。
おすすめポイント
本作は10歳の頃に逆戻りした主人公が王子を含め自分を馬鹿にした奴らに復讐を誓うも、ポジティブで自意識過剰な性格が災いしあらぬ方向へと突き進むドタバタコメディまんがです。
主人公は家柄だけが取り柄の魔力も楽器もいまいちな公爵令嬢のリリス・フローゼス。
セレスティア王国第一王子であるオズフリートの婚約者に頭を下げるのが嫌で自ら婚約者として志願するも、突然現れた聖女にすべてを持っていかれたあげく殺されたかわいそうな少女です。
展開としては10歳に戻ったリリスが生前に契約を交わした悪魔の手を借り、王子とその他大勢に復讐しようとするが、他人とズレてる感覚やポジティブな性格によっていつしか愛されキャラになっていくといった感じです。(この辺りはタイトル通りですね。)
悪魔と契約し復讐するといってもダークはお話などはなく、終始コメディ調でリリスのポンコツぶりが楽しめる作品となっています。
ただ一周目とすこし様子が違う王子やなぜ殺されたのに10歳に戻ったのかなど、序盤からいくつかのなぞが用意されていますので、その伏線回収も後々楽しむことができます。
奇抜な設定などはありませんが、非常に読みやすく楽しい気持ちになれる作品ですよ。
悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~
ストーリー(あらすじ)
乙女ゲームの世界に悪役令嬢ユミエラとして転生した元ゲーマーの女子大学生。
ゲーム内では主人公に嫌がらせをするちょい役の悪役令嬢だが、実はエンディング後に裏ボスとして再登場する最強の敵キャラだったのだ。
ゲームのシナリオ通りに事が進めば、待っているのは勇者たちに倒される未来だけ。
なんとかそのバットエンドな結末を改変するべくユミエラのとった行動は、ただひたすら強くなること…。
ゲーマー魂に火がついたユミエラは一人ダンジョンに潜る日々を繰り返し、ゲームの舞台となる王立学園に入学する頃にはなんとLv99にまで達していた。
裏ボス設定されないよう目立たず平穏に学園生活を送るはずのユミエラだったが、その圧倒的な強さとかつての魔王を同じ黒髪のせいで自身が魔王と疑われてしまうことに…。
入学早々波乱の幕開けとなったユミエラ。はたして平穏無事な学園生活は送れるのだろうか…。
おすすめポイント
本作は乙女ゲームの世界に転生した主人公が、勇者たちに倒されるバッドエンドな結末を回避するため奮闘する最強悪役令嬢ファンタジーまんがです。
主人公はゲーマーで女子大学生だった頃の記憶を持ったまま転生した悪役令嬢の「ユミエラ・ドルクネス」。
敵キャラしか使えない闇属性魔法の使い手であり、王国最強と呼ばれる騎士団長のLv60を遥かに超えるLv99の圧倒的強キャラです。
ゲーム内では魔王をも超えるポテンシャルを持った裏ボスとして登場しますが、最後は勇者たちに倒されるという悲惨な運命が待っています。
この破滅ルートを回避するため立ち回るのが本作のメインシナリオになります。
悪役令嬢モノではよくある設定ですが、かつての魔王と同じ黒髪という理由で家族を含め周囲から敬遠されたり、魔王と疑われたりするなど独自の世界観を持っています。
とはいえシリアス展開などはなく、作品ジャンルとしてはコメディ要素強めのちょいラブコメもあり?といった感じです。
常に真顔で感情を表に出さないクールビューティーな見た目に反し、内面での思考があまりにぶっとんでいてそのギャップが笑えますね。
他にもゲーマーだった前世の記憶に引っ張られ過ぎたユミエラの常軌を逸したレベル上げ、それに巻き込まれる生徒たちの惨劇なんかも読んでいておもしろいですよ。
2024年にはアニメ化もされた評価の高い作品です。ぜひ読んでみてください。
ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
ストーリー(あらすじ)
20歳で命を落としては婚約破棄の瞬間に戻ってしまう公爵令嬢のリーシェ。
これまで商人や薬師、侍女などそれぞれで充実した時間を過ごしてきたが、7回目となる今回は長生きしてのんびりダラダラ人生を満喫することを決意する。
しかし実行に移すべく城を飛び出そうとした矢先、なんと思いがけない人物と遭遇してしまった。
それは6度目となる騎士人生においてリーシェ自身を殺害した張本人、皇国ガルクハインの皇太子アルノルトその人だったのだ。
急ぎその場を離れたリーシェだが自宅前で再び彼と遭遇し、なんと結婚を申し込まれてしまったのだ――。
おすすめポイント
物語はエルミティ国王太子の婚約者だった公爵令嬢のリーシェが、婚約破棄の瞬間から戦争で命を落とすまでの5年間を6回繰り返したあと、7回目の人生を歩む場面からスタートします。
悪役令嬢のタイムリープ作品と言えばバットエンドの未来をハッピーエンドの未来へと改変していくのが定番ですが、本作はその定番の道筋に新たな趣向を加えた斬新な作品となっています。
主人公のリーシェは過去6回の人生で商人や薬師、侍女、騎士と様々な分野の職業に就いてきましたが、7回目ではそれらの人生で身につけたスキルが大いに活かされます。
さらに過去の人生で深く関わった主要人物たちと7回目の人生で再び出会い、その頃の思いを抱きながら起こる出来事を終息していく、この辺りが非常におもしろく描かれています。
しかし一番のおもしろさは何と言っても過去の人生すべてで命を落とす原因となる戦争を引き起こした人物、そして6回目の人生でリーシェ自身を殺害した皇帝アルノルトとの出会いです。
本作の舞台となる7回目の人生では、そんな彼との結婚生活が描かれています。
「なぜ彼は世界中を敵に回すような侵略戦争を起こしたのか?」その理由を探るため、リーシェは皇帝アルノルトの婚約者としての道を選ぶことに…。
これまで多くの悪役令嬢モノを読んできましたがループしたそれぞれの人生で身につけたスキルが活かされる展開は、主人公最強とは違った無双感があって非常におもしろかったです。
2024年に放送されたアニメを見て気になった人も多いと思いますが、個人的にもおすすめしたい作品のひとつです。
ぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
今回は異世界まんがでも人気の高いジャンル悪役令嬢の転生モノにスポットを当てて紹介してきました。
物語の展開としてはバットエンドの筋書きをハッピーエンドに変えるというのが主流ですが、そこに独自の展開を練り込むことでどれもおもしろい作品になっていますね。
嫌われ者から愛されキャラへとかわっていく!この過程が大好きな人にはおすすめな作品ですよ。