今回はモンスターや魔王など、人間以外に転生した異世界まんがにスポットを当てて紹介したいと思います。
人外転生と言えば「転生したらスライムだった件」や「オーバーロード」などが有名ですが、他にもまだまだ名作がありますのでぜひ参考にしてみてください。
作品紹介
※随時更新していきます!
目次
- 1 転生したらスライムだった件
- 2 オーバーロード
- 3 その冒険者、取り扱い注意。 ~正体は無敵の下僕たちを統べる異世界最強の魔導王~
- 4 骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
- 5 魔王様、リトライ!
- 6 転生ゴブリンだけど質問ある?
- 7 リアリスト魔王による聖域なき異世界改革
- 8 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
- 9 史上最強オークさんの楽しい異世界ハーレムづくり
- 10 Re:Monster
- 11 四度目は嫌な死属性魔術師
- 12 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
- 13 ポンコツが転生したら存外最強
- 14 転生したら剣でした
- 15 転生したらドラゴンの卵だった~イバラのドラゴンロード~
- 16 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
- 17 まとめ
転生したらスライムだった件
ストーリー(あらすじ)
何という事もない人生を送っていたサラリーマンの三上悟は、包丁を持った通り魔から同僚をかばって刺殺された。
薄れゆく意識の中で聞こえてくる無機質な声にツッコミを入れながら、気がつくと誰もいない真っ暗な洞窟の中スライムとして転生していた。
そこで出会ったのが天災級のモンスターと呼ばれる ”暴風竜ヴェルドラ” 。
初めて見る巨大な竜に最初は怯えながらも次第に打ち解ける三上悟は、ヴェルドラの友となり互いに名をつけることに。
同格の証として三上悟は「テンペスト」の名を、ヴェルドラは友の証として「リムル」の名を三上悟に与えた。
こうして「リムル=テンペスト」となった三上悟は、「ヴェルドラ=テンペスト」とともに外の世界へ飛び出すのであった。
おすすめポイント
本作は人間ではなくスライムとして転生した主人公が、「リムル=テンペスト」として多種多様な種族と出会い建国していくといった成り上がりバトルファンタジーです。
スライムと言えば最弱と名高いモンスターですが、本作では相手の能力を奪う「捕食者」と世界の理を知る「大賢者」というチート級のスキルをもった最強スライムとなっています。
ただ最初から規格外な強さをもって無双するようなありがちな設定ではないので、戦いの爽快感だけでなく強くなっていく過程も楽しめる作品です。
また登場人物が皆個性的で魅力的なのもおもしろさのひとつです。
各キャラクターごとにスピンオフが作れるくらい、存在感のあるキャラクターたちばかりですよ。
ストーリー性、オリジナリティの高さともに数ある主人公最強異世界漫画の中でも頭ひとつ抜きん出た本作品。
多くは語りません。ぜひ実際に読んでそのおもしろさを実感してみてください。
オーバーロード
ストーリー(あらすじ)
かつて爆発的な人気を博したオンラインゲーム「ユグドラシル」において、最高十大ギルドの一つとして名を馳せていた「アインズ・ウール・ゴウン」。
そのギルド長として立派に務めを果たす「モモンガ」であったが、それも今は昔の話。現在はサービス終了を間近に控えた寂れたゲーム。
最後の時を玉座で迎えようとするモモンガであったが、ここである異変が起きた。
とっくに終了時間を過ぎているはずのユグドラシルの世界から、どういうわけかログアウトしないのだ。
コンソールも開かず運営への連絡もできず困惑していると、さらに不可思議な事が起きた。
なんと本来意思の疎通ができないはずのNPCキャラと会話をしているのだ。しかも生きている人間のような表情まで――。
おすすめポイント
本作はオンライゲームのサービス終了を堺にギルドごと異世界へ飛ばされたプレイヤーが、ある事をきっかけに世界征服を目指すことになるバトルファンタジーまんがです。
主人公は「アインズ・ウール・ゴウン」の元ギルド長「モモンガ」。
見た目が骸骨という異型な姿形をしていますが、最強のマジックキャスターであり神とも称されるほどの高位の魔法を操ります。
またその配下となる元NPCの守護者たちも、この世界ではほぼ敵なしの圧倒的な力を持っています。
どちらかと言えば漫画よりアニメのイメージが強い作品ですが、ストーリー、キャラ、バトルすべてにおいてかなり高い仕上がりとなっています。
異世界モノが好きな人には、まさに必須作品と言えますね。ぜひ読んでみてください。
その冒険者、取り扱い注意。 ~正体は無敵の下僕たちを統べる異世界最強の魔導王~
ストーリー(あらすじ)
とあるネットゲームに大金をつぎ込み続ける男は、いつものようにゲームを開始した…。はずだったのだが、気がつくとゲームの世界へ転生していた。
いつもと違う感覚に戸惑いつつも、あらゆるガチャを課金してコンプするほどハマったゲームに入り込んだことを逆に喜び、全力で楽しむことにした。
千を超える配下を率いて世界を蹂躙するのもいいが、男が今もっともやりたいのは冒険者となって一から異世界生活を満喫すること。
かくして101度目となるニューゲームを経て、男の初めての物語が始まる――。
おすすめポイント
本作は「シアトラム オルビス テラルム」というネットゲームにどハマりした男が、ゲーム世界に転生し冒険者として異世界生活を楽しむファンタジーまんがです。
主人公は魔法使いの少年「ヒイロ・シィ」。
ギルドに登録したばかりの新人冒険者として振る舞うが、実際は難攻不落とされる「天空城」の主にして千を超える配下を従える「黒の王」の称号をもつ大魔法使いです。
ストーリーは冒険者となりダンジョン攻略を楽しみつつ、この世界の理を超えた存在(運営側)について解明していくといった感じです。
ジャンルとしては主人公最強モノ。規格外の強さをもって破竹の勢いで躍進していきます。
そしてある事がきっかけで「ヒイロ・シィ」の裏の顔がバレ、取り扱い注意の冒険者として扱われるようになります。
構成自体は他作品のオーバーロードと似ているかな?と思う部分もありますが、ダークな描写がないので楽しく読み進めることができます。
王道が好きな人にはハマる作品と言えるのではないでしょうか。
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
ストーリー(あらすじ)
とあるオンラインゲーム中に寝落ちした男が目を覚ますと、なぜかゲームキャラの格好で見知らぬ異世界に飛ばされていた。
ゲームで装備していた最強装備に加え、ゲームではありえないスキルを使えるなどチート級の強さを得た主人公だったが、直前まで使用していたアバターのせいで全身骨格の骸骨姿となっていた。
人に見つかると討伐される可能性を考え目立たず過ごそうと決意した矢先、盗賊に襲われている二人の少女を発見した――。
おすすめポイント
本作はゲームキャラの姿で異世界転生した男が目立たず普通に生活しようとするも、お人好しな性格のせいで悪事を見過ごせず人助けを続ける冒険バトルファンタジーまんがです。
主人公は神話級の最強装備を身にまとった天騎士の「アーク」。見た目は骸骨だが心優しく、悪事を見過ごせない正義の味方ような人物です。
戦闘能力は言わずもがな最強。転移魔法や治癒術などあらゆる職業のスキルが使え、攻撃魔法の破壊力は絶大です。強大な魔物も苦戦なく粉砕していきます。
ストーリーは道中出会ったエルフ族のアリアンとともに人助け&世直しをしながら、骸骨の見た目を治す方法を探すといった感じです。
内容自体はチート設定の王道ですが、わかりやすいストーリーに魅力的な登場人物、そして時折見せるコメディタッチの絵がスパイスとなり飽きずに読み続けることができます。
見た目が骸骨のせいかよくあるハーレム要素もないので、そういった系が嫌いな人も楽しく読める作品ではないでしょうか。
魔王様、リトライ!
ストーリー(あらすじ)
自らが運営するゲームの最後の瞬間を魔王キャラにログインしたまま迎えた大野晶だったが、なぜか魔王の姿で見知らぬ森に飛ばされていた。
これがアニメや漫画でよく見る異世界転生だと理解した晶は、さっそく管理者権限のメニューを開いてみた。
規定条件を満たせず使えないことに苛立っていると、後ろから物音が…、振り返ってみるとそこには息を切らせた少女が立っていた。
とりあえずコンタクトを取ろうと話しかけた直後、少女の後ろから牛のような顔をした巨大な悪魔が現れた――。
おすすめポイント
本作は自らが運営するゲームの魔王キャラで異世界転生した男が、新たな世界で生活基盤を築きながら元の世界に帰る方法を探すバトルファンタジーまんがです。
主人公はゲーム時代に最強の魔王として君臨していた「九内伯斗」。転生後もその力は健在で、圧倒的な強さで敵を倒します。
また優秀な部下も複数従えており、配下単体でもこの世界では敵なしの強さを誇ります。他にもスキルポイントを消費して、この世界の理を超えた物資を作り出すことも可能です。
とにかく何でもありの主人公ですが唯一ゲーム時代にはなかった魔法に対しての耐性がなく、たとえ下級魔法であっても防ぐ手段がないようです。
ストーリーは自身の生活拠点となる領地を現代知識を使って発展させながら、元の世界に帰る方法と魔法に耐性のある魔道具を探すといった感じです。
作品内容としてはよくある異世界モノですが、コメディ要素が強めなので楽しく読むことができます。
特に主人公の何気ない言動を相手が勝手に勘違いし、変な方向に話が進んでいくとこなんかはおもしろいですね。
他にも主人公と関わった人物たちが皆幸せになっていく展開も、読んでいてほっこりします。
もちろん魅力的な主人公だけでなく、脇を固める登場人物たちも皆個性豊かなで花のあるキャラたちばかりです。
とにかく異世界まんがをおもしろおかしく読みたい!そんな人にはおすすめな作品ですね。
転生ゴブリンだけど質問ある?
ストーリー(あらすじ)
面倒見がいいサラリーマンの八神彰は休日出勤の帰宅途中、車道に飛び出した子供を庇い命を落とした・・・はずだったのだが、目を覚ますとなんと異世界でゴブリンに転生していた。
この世界に住むゴブリンの寿命はわずか7日間と短命であったが、生まれてくる時に何か一つスキルを持ち、死ぬ時に看取ったゴブリンにそのスキルを託すという特性を持っていた。
八神彰が転生時に得たスキルは「人間80年」。
80年の寿命を得たゴブリン八神彰は、7日間の寿命を迎え次々に世代交代していくゴブリンたちを見送る日々を送っていた。
そんなある日、森の中で瀕死の魔王と出会った。
魔王は80年という寿命と膨大なスキルを受け継いだ八神彰に、自分の生きた証を残すため自身の持つスキル「弱肉強食」を受け取らないかと打診する。
それは一度倒した相手を絶対服従させ、何があっても裏切らないという魔王を魔王たらしめる圧倒的なもの。
八神彰は魔王の意思を受け、これを承諾した。
魔王の死によって世界が歓喜に包まれていた最中、一人のゴブリンが人間を殺してしまったことから八神彰の運命が大きく動き出す──。
人間を、そして国をも動かすゴブリン八神彰の異世界無双ファンタジー、今ここに開幕です。
おすすめポイント
本作は事故死した八神彰がゴブリンとして異世界に転生し、魔王から受け継いた「弱肉強食」と200を超えるスキルを使って人間との共存を目指すといった物語です。
ゴブリンと言えば人間を襲う残虐なイメージの強い魔物ですが、本作では見た目が可愛くペットとしても飼われるくらいのマスコット的な存在として扱われています。
内容としては強力なスキルや前世の知識を使って無双するなど異世界モノによくある設定ですが、ゴブリンが短命なことや人間世界で脅威認定されている点などオリジナル性は高いです。
寿命の短さをフォローしたシステムの構築や、短命なゴブリンが誕生した秘話などはよく練られていておもしろいなと思いましたね。
転生時の導入部やその他設定もろもろ転スラとよく似た部分もありますが、個人的にはすごく好きな作品のひとつです。
リアリスト魔王による聖域なき異世界改革
ストーリー(あらすじ)
研究者として日々の生活を送っていた主人公アシトは、超越者である女神よって選ばれ豊穣の魔王「アシュタルト」として異世界に転生した。
目覚めた先はなんと、72人の魔王が存在する混沌とした世界。
そこで女神に命じられたのは、魔王の中の魔王 ”大魔王” となりこの世界をより善き方向に導くこと。
魔王になったことで世界を変革する力を得たアルトは、魔力と素材を入れることで魔物を召喚できる不思議な坪を使って最初の配下「魔族・イヴ」を召喚する。
軍略と政治スキルに長けたイヴを配下に得たアシュタルトだったが、生まれたばかりゆえ魔王としての力は最弱。
はたして魔王となったアルトは参謀イヴとともに、この世界を改革できるのだろうか――。
歴代最強の魔王と呼ばれることになるリアリスト魔王「アルト」による世界改革、今ここに開幕です。
おすすめポイント
本作は72番目の魔王アシュタルトとして生まれ変わったアルトが、理想を追わず現実主義な考えのもとに国を大きくし成り上がっていくバトルファンタジー漫画です。
おすすめポイントとしてはありがちなチート級の強さをもって成り上がるのではなく、知略と戦術を駆使して格上の魔王を攻略していく戦国ゲームのような楽しさを味わえるところです。
配下となる魔物たちも土方歳三やジャンヌダルク、諸葛亮孔明など歴史上の人物ばかりなので、三国志や戦国時代が好きな人にもはまる内容です。
個人的には現実主義な考えでありながら、どこか人間味のある優しい主人公が好きですね。人間が納める国以上に民の生活が豊かになる国造りは読んでいて和みます。
作画もきれいで構成もしっかりしているので非常に読みやすい漫画ですよ。ぜひお試しください。
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
ストーリー(あらすじ)
MMORPGクロスレヴェリで真の ”魔王” と呼ばれるプレイヤー坂本拓真が眠りから目覚めると、なぜかゲームキャラの姿で見慣れたゲームそっくりの世界にいた。
どうやら目の前で言い争う二人の美少女のどちらかに召喚獣として召喚されたようだ。
ケンカする二人をなんとか止めようとする拓真だったが、女の子との話し方がわからないコミュ力0男はゲームキャラの「ディアヴロ」として対応することにした。
するとゲームで使用していた魔王の指輪の効果が発動し、美少女二人を逆に奴隷として従わせることになった――。
おすすめポイント
本作はゲーム内そっくりの世界に転生した元最強プレイヤーが、隷従させた美少女二人と異世界で生活するちょっとエッチなバトルファンタジーまんがです。
主人公はゲーム時代に最強プレイヤーと恐れられた魔王「ディアヴロ」。
異世界では強力な元素魔術を操り、あやゆる魔術を跳ね返す超級レアイテムを装備するチート能力を持っています。
外面は魔王っぽい口調で尊大な態度を取るが、内面は異性とまともに会話できないコミュ障な性格です。
物語はゲーム時代に使用していた魔術がこの世界でも使え、なおかつ圧倒的な威力を持つことがわかったディアヴロが、この世界の情報をもとめ街へと向かうところからスタートします。
展開としてはバトルシーンとハーレム要素が強い王道な作品ですが、魔王キャラとして演じる外面とコミュ障な内面とのギャップがうまく描かれ楽しい作品になっています。
ハーレム要素も過激な描写のないほどよい感じで、敵もそこそこ強く緊張感のあるバトルも楽しむことができますよ。
第2期までアニメ化された実績もありますので、押さえておきたい作品のひとつですね。
史上最強オークさんの楽しい異世界ハーレムづくり
ストーリー(あらすじ)
オークと人間の子供として異世界に転生した主人公のオルクは、日々オークの村でいじめを受けていた。
そんなオークに対し騎士である母親は「弱いままだと一生童貞です。かわいい女の子と××したいなら強くなれ」と言葉をかける。
しかし村にいるオーク顔の雌にまったく発情できないオルクは、そんな母親を言葉を否定する。
そんなある日のこと、10年に一度八つの種族の族長が一堂に会し親睦を深める族長集会が開かれるという。
そこで初めてオーク以外の雌を見たオルクは、あまりのかわいさに衝撃を受けた。そして思う「あの雌たちがどうしても欲しい!」と――。
おすすめポイント
本作はオークと人間の子供として異世界に転生したオルクが、かわいい女の子たちとのハーレムを目指し世界を旅する冒険ファンタジーまんがです。
主人公はオーク族の族長と人類最強の女騎士を両親に持つ転生者のオルク。
他のオークに比べ体が細く力が弱いことを悲観するも、初めて見た他種族のかわいい女の子たちと××するため強くなることを決意する。
物語は強い雄になって世界中のかわいい子たちを孕ませる夢のために、母親から地獄の特訓を受けるところからスタートします。
作品としてはチート級の強さを持った主人公がかわいい女の子たちとハーレムを築くありがちな設定ですが、行動原理がオークの思想に基づいているので斬新な面白さがあります。
煩悩まみれの主人公が自分を好きになってもらうために全力で挑む姿は、だんだんと引き込まれていきますね。
タイトルにハーレムとあるのでエッチな作品をイメージする人も多いですが、本作に限ってはそんなシーンはほとんどありません。
かわいい女の子を落とすための過程と、主人公の強さとその根源を楽しむそんな作品ですね。
Re:Monster
ストーリー(あらすじ)
とある満月の夜。
あらゆる特殊能力を保有する強化人間の伴杭彼方は、見知ったストーカーにナイフで滅多刺しにされこの世を去った…。はずだったのだが、気がつくとゴブリンに転生していた。
前世で習得した超能力のほぼ全てを失った彼方だったが、唯一「吸喰」と呼ばれる喰ったものの特性やパワーを得られる特殊能力だけが残っていた。
出会ったモンスターを次々に食し異常な進化を遂げる彼方。
そんなある日の夜、脳内に不思議なアナウンスが流れ、翌朝目覚めると体に異変が――。
おすすめポイント
本作は戦闘能力が低く知能も残念なゴブリンに転生した元強化人間の男が、前世の記憶と「吸喰能力」を使って最強へと成り上がるバトルファンタジーまんがです。
主人公は食したモンスターのスキルを自分の能力として使える特殊な能力を持ったゴブリン族の「ゴブ朗」。
木の棒を扱う知能すら持たないゴブリンにおいてはかなり異質で、その圧倒的な強さと高い知能でゴブリン集落のトップに君臨しています。
ストーリーはゴブリンに転生した主人公が倒したモンスターを次々に食べ、どんとんと進化し強くなっていく。そんな感じです。
ネタバレになるのでかなり簡潔に書いていますが、実際は勇者や英雄の登場、種族の枠を超えたコミュニティの形成などバラエティに富んだ内容で読み応えのある作品です。
最終的にはお馬鹿なゴブリンたちはいずこへ…ってなります。
あと主人公の名前からもわかりますが、ネーミングセンスが絶望的にダサいです。進化とともに名前も変化していきますが、そこだけは一貫してダサいままです。
その辺りも楽しめる要素の一つかもしれませんね。
全体を通して話のテンポも良いので、さくさく読み進めることができますよ。
四度目は嫌な死属性魔術師
ストーリー(あらすじ)
テロリストの仕掛けた爆弾によってフェリーが沈没し、修学旅行中だった県立八坂高校の生徒全員が死亡した。
はずだったのだが、突如現れた神様ロドコルテによって生徒たちには特別な力と幸運が与えられ、地球とは異なる世界に転生することになった。
しかし生徒の一人「雨宮博人」だけは神様の手違いで、特別な力も幸運もないまま転生させられてしまうという。
しかも人生にただ一つの幸福さえ訪れない、不幸確定のマイナススタートからというおまけつきで…。
納得できないまま強制的に転生させられた雨宮博人。彼を待ち構えていたのは、実験体としての壮絶な二度目の人生だった――。
おすすめポイント
本作は神様の手違いで一人だけ不幸確定の人生を歩むことになった主人公が、迫りくる逆境をはねのけ強く生き抜く成り上がりファンタジーまんがです。
作品の舞台となるのは神ロドコルテが管理する「ラムダ」と呼ばれる剣と魔法の世界。
神いわく自分が管轄する世界の中でもっとも発展が遅れており、最初に転生させた世界「オリジン」で生徒たちに経験を積ませ、この世界を発展させるのが目的とのこと。
ストーリーは一度目二度目ともに不幸な人生を送った「雨宮博人」が、吸血鬼とダークエルフの子供として新たな世界「ラムダ」で三度目の人生を歩むところからスタートします。
主人公は神によって解けない呪いを付与されたまま生まれ変わった混血種の「ヴァンダルー」。
特別な力がない代わりに規格外の魔力を保有しており、生後すぐに死属性魔法を操ることができるようになります。
不幸確定の人生なだけあって三度目の人生も生後すぐの頃から報われない出来事の連続ですが、とある理由により神にとっても予想外の展開へと進みます…。
正直初っ端の絵がちょっとあれだな…って思ってしまいましたが、読み始めてすぐに作品のおもしろさに引き込まれてしまいました。
ちょっとぶっ飛んだ設定やご都合主義な展開もあるにはありますが、それをも超える独創的な展開や内容でこれまで読んだことのない転生作品を楽しむことができます。
個人的にも特におすすめしたい作品のひとつですね。おもしろいのでぜひ読んでみてください。
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
ストーリー(あらすじ)
恋も遊びもすべて犠牲に仕事のためだけに生きてきた相沢梓は、突然の過労死により27歳という若さでこの世を去った。
次に気がつくと目の前には若い天使が立っており、来世では幸せな人生を送ってほしいとなんでも願いを叶えてくれると言ってきた。
長くだらだらしたスローライフを送るのが目的の相沢梓は、迷うこなく「不老不死」と答え、老いることのない17歳の体を得て異世界へと転生した。
広大な高原にぽつんと建つ一軒家の前で目覚めた相沢梓は、生まれ変わった自分の新しい体を確認しアズサ・アイザワと名乗ることにした。
これからの生活に胸踊らせるアズサは、さっそく近くの村まで買い物に出かけた。
すると、目の前に1匹のスライムが現れた――。
おすすめポイント
本作は不老不死の体と若さを得て異世界に転生した相沢梓ことアズサが、様々な種族たちとドタバタな日常を送りながらのんびりと暮らすスローライフまんがです。
主人公は300年間スライムを倒し続けてレベルMAXになった最強の魔法使い。300年が経過した今では高原の魔女様と呼ばれ、村人たちから守り神的な存在として敬われています。
ストーリーとしては平穏な日々を送っていたアズサだったが、ある時ギルドの受付嬢にその強さがバレたことがきっかけで、冒険者やドラコンなどがやってきてドタバタするといった感じです。
かなりコメディ色の強いまんがになっていますので、休日の息抜きにはピッタリな作品だと思います。
作画もかわいく話の内容もおもしろいのでおすすめですよ。ぜひ読んでみてください。
ポンコツが転生したら存外最強
ストーリー(あらすじ)
高校生の神田翔太はある日、可愛いけどポンコツな幼馴染・近藤早菜恵と胸が大きくて優しい幼馴染・船見加奈とともに異世界に転生した。
見知らぬ森で全身緑色の魔物ゴブリンで出くわすも、近藤早菜恵のポンコツスキルが炸裂しこれを見事撃破。
自分たちに備わった不思議な力に戸惑っていると、今度はゴブリンの集団が目の前に現れた。
そこで自分たちが置かれた状況を理解するも、迫りくる脅威に絶対絶命の状況。
近づいてくる巨大な魔物に為す術もない翔太たち。その時、再び早菜恵のポンコツスキルが炸裂した――。
おすすめポイント
本作は日常系コメディまんが「ポンコツンデレな幼馴染」の主要キャラ三人が、異世界に転生したスピンオフ作品です。
キャラの個性はそのままで、非日常な異世界で暴れまわります。
本家同様こちらもかなりコメディ色の強い作品となっていますが、舞台を異世界にしたことで現代版では味わえないぶっとんだ早菜恵のポンコツぶりを見ることができます。
しかも舞台が異世界なだけあって目的もしっかりしているので、本家では味わえないストーリーも同時に楽しむことができます。
本家を読まずとも楽しめる作品となっていますが、より楽しむなら「ポンコツンデレな幼馴染」を読んでからがおすすめです。
早菜恵のポンコツぶりはもちろんのこと、他キャラによる要所要所で入るボケとツッコミも笑い不可避です。
賛否両論の分かれる作品ですが、早菜恵の行き過ぎたポンコツぶりを笑いとして受け入れる人にはおすすめな作品ですよ。
転生したら剣でした
ストーリー(あらすじ)
車に跳ねられこの世を去った男は、なぜか人間ではなく剣として異世界に転生していた。
わけがわからず途方にくれていると何処からともなく数匹のゴブリンたちが現れ、地面に刺さった剣(自分)を引き抜こうとしてきた。
必死に抜こうとするゴブリンに対しどうせなら美少女剣士に使われたいと必死にもがいたその時、なんと自分の意志で剣を動かすことができたのだ。
そのままゴブリンたちを倒した主人公はスキルが使えることや倒した相手の能力を吸収し成長できることを知り、強い剣になるためモンスター狩ることにした。
モンスターを狩り続けて幾日かたったある日、辺りを探索するため地面に降りた立った(刺さった)瞬間、なんと能力が発動しなくなり身動きがとれなくなってしまった。
どうやら地面に魔力が吸収されスキルが使えないようだ。
ただの剣と化しこのまま朽ちるだけと思われたその時、彼の前に突如として猫耳少女が現れたのだ――。
おすすめポイント
本作は剣として異世界に転生した男が剣の持ち主となった猫耳少女を進化させ、一人前の冒険者に育てあげるために尽力するバトルファンタジーまんがです。
主人公は転生者でインテリジェンス・ウェポン(知性を持つ剣)と呼ばれる意志を持った剣。自由自在に飛び回ることができ、モンスターを倒すことでスキルを吸収したり成長したりすることができます。
ストーリーは魔力を吸収する地面に刺さったことで身動きがとれなくなるが、突如現れた黒猫族の少女フランによって引き抜かれそのまま共に冒険するところからスタートします。
内容としてはスキル吸収やチート能力などこれぞ異世界転生といった感じですが、主人公が剣という斬新な設定のおかげでこれまでにない視点で転生作品を楽しむことができます。
奴隷として死ぬだけだった少女フランが剣の装備者となったことで大きく成長していく様や、フランの成長を手助けしながら最強の剣を目指す主人公など異世界好きにはハマる要素満点です。
そしてなぜ主人公は剣に転生したのか?冒頭に登場した黒い物体の正体は?S級魔獣フェンリルの謎とは?序盤から多くの謎が用意されており、こちらも非常に展開が気になります。
作画もきれいで読みやすく、ストーリーやバトルシーンもクオリティが高くおすすめの作品ですよ。ぜひ一度読んでみてください。
2022年にアニメ化もされていますが、個人的には漫画版がおすすめです。
転生したらドラゴンの卵だった~イバラのドラゴンロード~
ストーリー(あらすじ)
ある朝家で寝ていたはずの男はなぜかドラゴンの卵として異世界に転生していた。
訳が分からずいると目の前に突然RPGゲームのようなステータス画面が現れ、頭の中で謎の声が聞こえてきた。
状況を確認するため謎の声にいろいろと問いかける男だったが、返ってくる声は「説明できません」のオンパレード。
唯一わかったことは自分がドラゴンエッグと呼ばれる早熟なドラゴンの子供であることと、殻が割れると死亡するうえ中身がおいしく冒険者に食料として狙われやすいということだけ…。
あまりにも酷い状況に悶絶していると、突然巨大な芋虫のモンスターが現れ有無を言わさず襲いかかってきた。
この状態で勝てるはずもない男は、唯一生えていた足を使って一目散に逃げようとするのだが――。
おすすめポイント
本作はなぜかドラゴンの卵に転生した男が襲ってくる数々のモンスターとのバトルを経て進化し、人間との交流を目指すモンスターバトルまんがです。
内容としてはモンスター同士のバトルを経て経験値を獲得しレベルアップ、そして上限レベルに達すると数種類のドラゴンの中から任意の進化先を決定し成長していくといった感じです。
進化後の名称とわずかな詳細、そして黒いシルエットで表された様々なタイプのドラゴンから選んで進化していく様は、この手のゲームが好きな人にはわくわくする展開ではないでしょうか。
また人外と言えど人語を話す転生まんがが多い中、本作は人間との意思疎通ができない斬新な設定なのも面白さのひとつです。
内面はすごく人間的で心優しいのに見た目の怖さから誤解されることが多い主人公。しかしその優しさに触れることで徐々に理解され打ち解けていくシーンは、読んでいてついうれしくなってしまいますね。
絵柄が特徴的なので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、モンスター同士の白熱したバトルが好きな人にはおすすめな作品ですよ。
自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
ストーリー(あらすじ)
ありとあらゆる自動販売機をこよなく愛する男は、暴走するトラックに跳ねられ倒れそうになる自動販売機をかばいその下敷きとなってこの世を去った。
自販機マニアの自分らしい最期を迎えた男だったが、気がつくとなんと自身が自動販売機となって異世界に生まれ変わっていたのだ。
しかも自販機ゆえに自力で動くことが出来ず、話せる言葉は「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」など自販機に備わっている定型文のみ。
誰もいない湖のほとりにただずむ一台の自動販売機。そんな彼の前に一匹のモンスターが現れた。
初めて見る化け物に怖気づきながらも一人目のお客さんとして対応する男だったが、発した定型文に驚いたモンスターは持っていた棍棒で殴りかかってきた。
おすすめポイント
本作は倒れそうになった自動販売機をかばって死ぬほど自販機を愛する男が、自ら自動販売機となり異世界で生き抜く新感覚のファンタジーまんがです。
主人公の名前は「ハッコン」。生前の記憶を持ったまま自動販売機として生まれ変わった元会社員の男。
生前に自動販売機で購入したことのある商品ならポイントを使ってなんでも出せる能力を持っていますが、自販機ゆえに自力で動くことができません。
また相手の言葉を理解できるものの会話はできず、自販機に備わっている定型文のみで相手と意思疎通をはかります。
ストーリーは誰もいない湖畔で数日孤独に過ごしているところにお腹をすかせた怪力少女のラッミスが現れ、その後行動を共にするところからスタートします。
無機物転生物は本作以外にもいくつかありますが、自力では動けず会話もできない厳しい制約付きの主人公はなかなか斬新な設定ですね。
本来であればただの道具でしかない自販機が限られた言葉だけでコミニケーションをとり迷宮を攻略、次第に仲間たちから信頼を得ていくストーリーはこれまでにない展開ですぐに引き込まれてしまいます。
特に戦闘シーンは見ものですね。
武器や魔法を使ってのよくある展開ではなく、自販機ならではの攻略法は意外性があって読み応えがあります。
また怪力少女のラッミスと連携して戦うシーンも、よく練られていておもしろいですね。
絵もきれいで読みやすくアニメ化されるほどの注目作品です。ぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
今回は異世界転生の中でもモンスターや魔王、無機質な物体へと生まれ変わった人外転生にスポット当てて紹介してきました。
内容としてはチート能力やハーレムなど異世界転生そのものと言えますが、主人公が人外になったことで違った視点で楽しむことができますね。
個人的には
- 転生したらスライムだった件
- オーバーロード
- 転生ゴブリンだけど質問ある?
- Re:Monster
の4つが好きですね。
アニメ化されている作品も多い人気ジャンルとなっていますので、まだ読んでない!という作品があればぜひ試してみてくださいね。